洋館ぐらし
ハウスメーカーではご満足されないお客様へ、マスプロダクツの規格住宅では得られないビストロのような味わいの家。欧米の伝統的デザインに流行を取り入れた、人生をこころ豊かに楽しむための上質な暮らしをご提案します。

M邸「M.Provence Bell Maison」にプレカット搬入

今日は梅雨空を思わせるような小雨が舞う天候の中で、いよいよプレカットが現場に搬入となりました。10トンと4トントラック2台で運びました。50坪を超える建物なので構造材の物量が多い。プレカットは静岡県浜松市の工場で全て加工された、いわゆる「フルプレカット」で発注しました。土台、柱、梁、パネル等の加工はもちろんですが、接合部の溝加工や金物付、または窓台、まぐさの位置まで加工されているので、現場加工を極端に省略されています。つまり、窓や内部建具の寸法を織り込み済みなので、現場造作の省力化及び時間短縮、またはゴミがでないというメリットもあります。

ところで、当方の被災地では建築コストが上昇しています。ここでエピソードをご紹介します。大工さんたちと話していてまたひとつ自信になりました。全国的に有名なA社はローコストメーカーとして業界で知られていますが、最近はコストが上昇し坪単価70万円で請け負っている。もはやローコストではありません。また、一流ハウスメーカーのI社においても最低でも坪80万は掛かるという話になりました。当社の標準請負単価を聞いて“ええ、安いねぇ!”と品質に対して目を丸くしてびっくりしていました。

震災前は50万円程度でしたから、A社においてもユウに坪20万円程度が上がっている感覚をもっています。単純に50坪の建物であれが、1000万円高くなるという計算です。もちろんそれは建て主様のご負担になることは言うまでもありません。また、ハウスメーカーが法外な利益を得ているとは当然言えません。資材の価格や職人のコストが上昇している現状は否めませんので…。

しかし、その一方でコストがかかる体質だということも言えます。私から見て、住宅展示場の建設費や維持管理費用、人件費、広告宣伝費、他に諸々の間接コストが掛かりすぎるのです。更に、企業が大きくなればなるほど、販売棟数(売上)と品質を上げるためには、規格化、標準化を求めるので、個人のスキルの差を生じない合理性及びその管理体制を必要とされます。つまり誰が作ってもマニュアル通りに作れば品質の差は生じないという理屈です。

更に驚いたことに、A社は土台にホワイトウッドの集成材を使用しているというのです。当社は標準的に「桧の特級」を使用していますので、防蟻性や耐食性も優れています。もちろん、防蟻剤も塗布するわけですから、更に耐食性が増すことは間違いありません。一般の消費者はそういう目線で見る人は少ないように思います。

また、A社も当社と同じく耐震金物接合工法の、俗に言う「ピン工法」を採用していると言うのですが、大工さんから見て当社が採用している「ロケット金物」のほうが“重厚”で“頑丈”だし、力学的にも納得がいく、というのです。経験に裏付けされた感性で適正に評価して頂くことが多いのも当社の特徴です。プロが見て褒めて頂くことが自信につながります。

話しは前に戻りますが、現在、そのような合理化が主流になりつつある反面、家に個性を求める志向は依然として根強く存在します。当社の家づくりはむしろ後者のほうです。家に個性を求めるオンリーワンの家づくり。それは単に建て主様の言いなりに造るのものではありません。建て主様のご要望をお聞きした上で、私達専門家の立場からさまざまご提案させて頂きます。将来の生活設計やハウススタイル、適切な仕様の厳選、インテリアコーディネート、カラーリング、コストバランス、または何を優先しどこに力点を置くかなど、いろいろな角度から考えて設計して造る方法です。従って、必然的に完全自由設計でしかも世の中に2つとして存在しない家となるのです。

例えば、テーラーメードのスーツに同じものがありますでしょうか?オーダーメイドの靴に同じものがあるでしょうか? 体のサイズを採寸して作るわけですから、“着心地がいい” “履き心地がいい”という感覚が生じることは言うまでもありません。家づくりも同じです。そして、自分に合わせて造ったとなると大事に使うようになるのもまた、当然の心理と言えましょう。(つづく)
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