洋館ぐらし
ハウスメーカーではご満足されないお客様へ、マスプロダクツの規格住宅では得られないビストロのような味わいの家。欧米の伝統的デザインに流行を取り入れた、人生をこころ豊かに楽しむための上質な暮らしをご提案します。

M邸「M.French Bell Maison」煉瓦工事が終了。重厚な外観

これまでブログを連載してきた煉瓦工事は6日に全工程を終了しました。2人の職人さんが北海道からフェリーに揺られながら道具を満載したワゴン車で来てくれました。そして7日に地元に帰りました。延べ10日間の作業でした。
帰る前夜、作業を終えてから一緒に食事をしました。長年培ってきた苦労話しや地元北海道での煉瓦工事の状況など、楽しいひとときでした。

作業の中でいつも感心させられることは、作業の手際の良さと仕上がりの美しさ。そして、仕事に真摯に向かっている姿勢です。今日の会話の中で更に感じたことは、職人魂とでも言うか、煉瓦職人としてのプライドをもってやっているということ。ときどき、タイル状の煉瓦を見て、「タイルやさん!」と呼ばれることがあり、その時は心の中で憤慨しているとか…。自社の本業は工務店でありながら、煉瓦工事をセールスポイントに長年にわたり豊富な実績を作り上げてきた現在、その実績が評価され煉瓦を使った家「ブリックハウス」を求めるカスタマーが増えているそうです。

一般の方の多くは、煉瓦とタイルの見分けがつかないのかもしれません。そもそも煉瓦とタイルとでは製法や素材が異なります。そして、施工方法も全く違います。今回行ってきました乾式工法は、下地レールの取り付けから始まり、煉瓦タイルの並べる作業、目地埋め作業等、見ていて自分でもできそうに思えるのですが、実際に作業をしてみるとなかなか簡単にできるものではないことを痛感します。何年もの経験が必要なのです。

煉瓦の最終の仕上がりを想像してレールを適当な長さに切断します。また、煉瓦の目地を通るように均等に配置するのですが、窓やドアや構造物が建物には必ずあるので、それらを避けるようにバランスよく割り付けすることがテクニックです。煉瓦は積み上げることが基本にあり、タイルは貼ることが基本にあります。この感覚の違いが並べた場合のデザインに影響を与えると感じています。煉瓦はそもそも建物の構造体として用いられてきた素材だからです。それを無視して並べた場合、力学的にも違和感を与えることになると思います。

一般の方は煉瓦造りの建築物をあまり見る機会がないかもしれません。代表的な建築としては、東京駅の駅舎や最高裁判所など、どちらかと言うと歴史的な公共建築に多く使用されてきました。しかし、一般住宅に使用されるケースはごく僅かです。私達が推奨する理由の第一は、「メンテナンスフリー」という大きな利点です。現在一般的に使われているサイディング系の外装材は、10年程度で防水や表面が劣化し、メンテナンスを必要とします。足場を掛けて行う作業のコストは数十万から大きい物件ですと、百万円単位で掛かることになります。しかも、建物が存続する期間、10年単位でメンテナンスを繰り返すことになります。

その点、煉瓦造りは、イニシャルコストが多少高くても、長い目でトータルコストで比較するとメリットはむしろ大きいと思います。しかも、高品質で趣もあります。(つづく)

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