洋館ぐらし
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M「M.FrenchBell Maison」床施工。無垢材の特性と施工上の注意点

前々回のフローリングの記事の続きになりますが、M.French Bell Maisonの現場では引き続き床の施工を行っています。今日は、2階の各居室と廊下等の共有部には、やはり1階と同様に無垢のフローリングを貼っています。こちらの材種はウレタン処理のナラ材を推薦しました。

そこで、大工さんとの会話のエピソードを交えてご紹介したいと思います。ナラ材は硬質な木材で加工性や耐久性も良く、比較的はっきりした木目と優しい肌合いがあることから、一般に広く使用されている樹種です。別名「オーク材」とも言われています。その中でも、今回15㎜厚み、幅90㎜の定尺品は最もポピュラーなサイズ。また、オークには、「レッドオーク」と「ホワイトオーク」がありますが、「ホワイトオーク」を選びました。

ところで、私共はこのような無垢材をお客様にご提案し、実際に使用することが良くあるのですが、大工さん曰く「ハウスメーカーでは、このような完全な無垢材(ソリッド)はまず、使わないよ!お客さんは幸せだねぇ…」と。また、「他では、例え坪70万円の建物でも、80万円の建物でも合板だよ!せいぜい使っても突板(合板に2㎜程度の無垢材を貼り合わせた床材)が貼ってある床材だねぇ!」というのです。

無垢材は健康的で歩行感も気持ちがいいと好評なのにも関わらず、なぜ敬遠されるのでしょうか?それは、業者側がクレームを恐れるというのが第一の理由でしょう。以前にも記述しましたが、天然木は季節や室内環境によって呼吸し、収縮を繰り返す性質があるので、状況を把握した上で施工する必要があります。それを怠ると極端な反りや隙の原因になります。クレームの対象になるため、住宅メーカーなどはお客様に薦めないのです。

二つ目の理由は、大工さんの経験に差がでるのと、施工に手間が掛かるということです。現在は、短工期が求められ労働賃金を抑えられている理由から、手間の掛かる作業は省力化されているのです。いわば供給側の都合で無垢材は薦められません。

三番目の理由として、無垢床材は一般的に合板床材に比べ高級だからです。合板床材は坪9,000円前後で流通していますが、無垢床材となると18,000円前後、もちろん樹種によっても異なりますが、ざっと2倍もするのです。

それでは、施工上のポイントをご説明します。写真にあるように、無垢床材を床合板に貼る場合、専用のボンドとタッカーで固定しますが、固定する前に「無垢フロア スペーサー」という名刺程度の紙片を床材と床材の隙間(さね)に挟みこみ隙間を調整しながら一枚一枚を貼っていきます。通常0.3㎜程度隙間を空けます。あまり密着させると、湿気の高い時期に床材が膨張し反りの原因になります。この作業は大工さんの感覚で行いますが、このような熟練の大工さんが少なくなっているのも残念なことです。誰よりも「木」のことを知っているはずの大工さんが、今では、特に仕上げ材に本物の「木」を使わなくなってきているとは、なんとも皮肉なことですね!

いまでは、無垢床材を貼る作業が、大工さんから驚かれる程特殊なものとなっていることには、本当に驚きとともにユーザーの皆様に是非無垢の良さを知って頂きたいと願っています。(つづく)
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