亘理の北欧スタイルハウスの上棟式。最近の建築事情は?
2019年1月21日

■亘理の北欧スタイルハウスの上棟式。堂々とした注文住宅の木造軸組工法。

■着々と作業が進められる建築現場。北欧の高品質スプルス材を使用。
今日も一段と冷え込みましたねー!そんな冬空の下、宮城県亘理町の「H.SCANSINAVIAN VILLA(スカンジナビアン・ビラ)」では、上棟式を迎えました。
お施主様及び両方ご両親もご参加されての式となりました。最近は上棟式をやらないケースも増えてきているようですが、お施主様のご配慮で、近年の略式とは言え、けじめとして執り行いたいというお考えでした。式を行うかどうかはお施主さんの自由ですが、行うことにより、お施主様と職人さんたちとの人間関係ができて、職人さんたちの気持ちにも、お施主さんにいい仕事を見てもらおうという雰囲気にもなるものです。
ところで、上棟の作業は、大工さん達が応援に来てくれて、6人体勢で木造組み立て作業に入りました。みんなベテランのメンバーです。朝からクレーン車で木材を吊り上げての作業です。短時間のうちに手際良く組み立ててしまうのですが、木造フレームが不安定で、高所作業になるため、危険が伴います。みんな真剣な表情です。
注文住宅は、お施主様に途中の現場作業を見て頂いて進めていきます。刻一刻変わっていく姿は、驚きと期待に変わっていきます。その都度、お施主様には間取りや使用している材質、または他社との違い等を説明させて頂いています。
ところで、最近は全国的に建築コストが上昇し、高止まり感はあります。ここ被災地でも、震災後急上昇した建材費や労務費に関しても、落ち着いてきているとはいえ、震災前と比較してもまだまだ高い水準にあります。
建築コストの上昇よりも地価の上昇の方が顕著で、自治体が造成している集団移転地以外、特に仙台市などの都市部の人気エリアでも地価が上昇しています。去年建築した人気の岩沼市や名取市では、坪30万円程度にまで上昇してきている。その波は仙台を中心として周辺地域に広がってきているのです。
それでは、今後新築着工数が減少し、高止まりした建築コストが下降に転じていくかと言うと、必ずしもそうとは言えないというのが業界関係の見方のようです。
その要因として、注文建築を担う職人さんの人手不足や高齢化を指摘する声も。私が思うところ、当社のような完全な注文住宅(オーダーメード住宅)は、年配の熟練した大工さんが年々リタイアしていっています。このようなご時世で、大手ハウスメーカーさんを中心にプレハブ型の住宅が多くなる中で、貴重な建築と言えるでしょう!
上棟式でお施主さんに見て頂くと、特に昔の建築をご存じの、60代や70代のお父さんやお爺ちゃん世代の方々には、とても受けが良く、ご評価を頂いています。家づくりの醍醐味を感じて頂いているのでしょう!(つづく)